2009年09月03日

適年移行の話 3

みなさんの会社には、退職金制度はありますか?
経営者の方は、どのような方法で財源を準備していますか?

退職金制度が実際に適用されるのは、その従業員の方が定年退職する時です。
または、中途退職する時。

つまり、ずいぶん先の話なのです。

だから会社は、生命保険で準備したり、いろいろな企業年金で準備するのです。
(会社内に貯めておくケースはほとんどありません。だって資金をムダに眠らせておくだけになりますから)

簡単に企業年金制度の年表をご紹介します。

江戸時代   「暖簾(のれん)わけ」が始まる
明治時代   退職金としての制度化が進む
大正時代   公務員の恩給にならった社内年金が出てきた
太平洋戦争後 資金不足・高度経済成長の中で退職金が普及してきた
昭和27年   退職給与引当金(要支給額100%まで)を創設
昭和31年   退職給与引当金限度を要支給額の50%に圧縮
昭和34年   中小企業退職金共済制度(中退共)を創設
昭和37年   適格退職年金制度を創設
昭和40年   厚生年金基金制度を創設
昭和55年   退職給与引当金限度額を要支給額の40%に圧縮
平成10年   退職給与引当金限度額を要支給額の20%に圧縮
平成12年   退職給付会計を導入
平成13年   確定拠出年金制度(DC)を創設
平成14年   確定給付企業年金制度(DB)を創設
       退職給与引当金を廃止
平成24年   適格退職年金制度を廃止する予定

退職金「制度」と、その財源「キャッシュ」を上手にリンクすることが大切です。
バブル崩壊するまでは、適格退職年金制度がぴったりリンクしていました。

しかし、バブルが崩壊して日本経済が不景気になった頃から、問題が生じてくるようになりました。


つづく




Posted by たまちゃん at 08:39│Comments(0)
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