2009年09月29日

事例 DBを改善 1

事例1 確定給付企業年金(DB)の運用を改善する

商社:従業員数150名

<現行制度>
●退職金制度はポイント制。適格退職年金(適年)100%です。
●年金資産は10億円。積立不足はありません。
●信託銀行1行に委託しています。
●信託銀行に支払う年間手数料は900万円です。

この会社は、退職金制度は、退職時に一時金で払うというものでした。
そして退職金の金額の算定は、ポイント制です。
課長クラスの平均で、水準は2,100万円でした。

適格退職年金(適年)の計算利率は3%。給付利率は3%です。


現状の制度に対して、会社からの要望は、
<要望>
1.運用リスクを削減したい。社員の自立を促したい。
2.確定拠出年金(DC)を導入して、会社の職種間の均一性を図りたい。
3.確定給付企業年金(DB)を導入して、運用利回りを改善したい。
4.金融機関は1行だけのつきあいなので、対等な交渉ができるようにしたい。

とのこと。


これを受けて、新制度を以下のように提案しました。
<新制度>
●適格退職年金(適年)を、確定拠出年金(DC)+確定給付企業年金(DB)に移行する。
●退職金のポイント制度を改定する。
●ポートフォリオを複数の金融機関で組み、年間手数料を530万円まで削減。


まず、退職金制度のポイント制を、確定拠出年金(DC)に合うようにポイントを改定します。
次に、確定給付企業年金(DB)を70%、確定拠出年金(DC)を30%の割合にして、適年から移行します。
そのときDBの幹事会社は生命保険会社で、計算利率2%、給付利率2%でポートフォリオを組みます。
こうすることで、手数料を引き下げられ、利回りを改善していきます。
DCは信託銀行に任せて、会社のリスクを一部削減します。

こうすることで、会社の要望に沿った適年の移行ができるわけです。

ポートフォリオについては、明日以降に・・・


つづく




Posted by たまちゃん at 08:55│Comments(0)
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