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Posted by あしたさぬき.JP at

2009年09月02日

適年移行の話 2

適格退職年金制度の話、2回目です。

で、昨日の退職金の話の続き。
「退職金ってそもそも何ですか?」なんですが、
3つめの考え方はこれです。

昭和30~40年代にかけて、日本は今では考えられないくらいの高度経済成長期でした。
今の中国のように、GDP伸び率が10%超えるぐらい。

そんな時代、終身雇用制度年功序列の賃金システムが時代にマッチしていました。
会社に定年まで長く勤めてくれたら、退職金をド~ンと出しますよ。
でも、途中で他の会社に転職したり、会社に対して懲戒解雇になるような悪いことをしないでくださいね。
そうすると、退職金はもちろん出ませんよってね。

つまり、退職金制度は、労務管理上の役割も担っていたわけです。
賃金と違って、退職金であれば柔軟な対応ができますから。

最後に、
退職金には、老後の生活保障の役割もあります。
退職金制度は普及して、中小企業でも当たり前の制度になってくると、みんな退職後の生活設計に退職金をあてにします。
だから、退職金制度を一度定めると、容易にやめることはできなくなります。

以上、昨日から話してきた退職金制度ですが、
会社側にしてみると、従業員に対する功労報償という意味合いと、労務管理の意味合いがあります。
従業員側にしてみると、賃金の後払いという意味合いと、老後の生活保障の意味合いがあります。

現在では、ほとんどの会社で退職金制度はあります。
設けることが当たり前のようになっていますが、こうした意味があることを今一度考えてみてください。


しかし、この経済不況の中、退職金を支払うことが重荷になっている企業は多いはず・・・
数年前、騒がれた2007年問題です・・・


つづく

  


Posted by たまちゃん at 08:53Comments(0)