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Posted by あしたさぬき.JP at

2009年09月09日

確定給付企業年金 1

退職金制度の在り方から、今までの財源であった適格退職年金制度の話と、その制度が廃止される話を書いてきました。

何度も書いていますが、適格退職年金制度は平成24年3月31日で廃止です
いずれかの制度に移行する必要があります。

さて、今日からは一つ一つの制度を具体的に見ていきます。
まずは、確定給付企業年金(DB)です。

●確定給付企業年金(DB)は、公的年金を補完するために、企業が行う年金制度(企業年金)です。
●ただし、現実は退職金の事前積立制度という位置づけで認識されています。
●制度の運営は、基本的には現行の適格退職年金制度とあまり変わりはありません。

適格退職年金制度は、企業が従業員と年金規約を結び、生命保険会社や信託銀行と保険契約・委託契約を結びます。
適格退職年金の掛金は、全額損金(会社の経費になる)になるので、国税庁長官に届け出をして承認をしてもらいます。
これで、全額損金扱いができるようになっていました。

そして、企業は生命保険会社等に掛金を支払い、従業員が退職する時には、支払うよう指図します。
結果、退職した従業員は受給権者になり、給付つまり退職年金をもらうことができるのです。


確定給付企業年金(DB)も、適格退職年金制度とよく似ています。
企業は、従業員と年金規約を結び、生命保険会社等と保険契約等を結びます。
そして、掛金を生命保険会社等に支払い、退職した従業員には退職年金を支払うよう指図します。

違うのは、国税庁長官に届け出をして承認をしてもらうというところ。
確定給付企業年金(DB)は、厚生労働大臣に承認してもらいます。

注・・・確定給付企業年金(DB)には、基金型と規約型の二種類あります。今回の説明は、規約型です。



つづく  


Posted by たまちゃん at 08:40Comments(0)